諸手取り 呼吸投げ(前方投げ・天秤投げ) [受け:是枝 克仁 四段(流山合気会)]

呼吸投げは合気道特有の投げ技です。
各道場におかれましては様々な理合に基づいて錬成されていることでしょう。

今回は、「前方投げ」と「天秤投げ」を行います。

【動画の順番】

(1)

諸手取り 転換前方呼吸投げ (中段投げ)  
諸手を取られたまま転換し,中段で呼吸投げを行います。

(2)

諸手取り 転身天秤呼吸投げ その一 (中段返し中段投げ)
諸手を取られたまま掌(てのひら)を上にて転換方向に1/4転身から切り返し、片方の腕を受けの脇に差し入れ、すくい上げながら踏み込んで掌を外に向け中段で天秤投げを行います。

(3)

諸手取り 転身天秤呼吸投げ その二 (上段返し下段投げ)
諸手を取られたまま螺旋になるように呼吸力で手を上げなら転身します。
次に、逆方向に体を切ってすかさず片方の腕を受けの脇に差し入れ、そのまま下段で天秤投げを行います

【ポイント】
歯を喰い縛ったり気合を入れて投げたりするよりも、ごく自然の呼吸の中で行うことが大切です。
ゆっくりとした深い一回の呼吸で、吸い込みで「捌き」と「崩し」、吐き出しで「投げ」ができるよう稽古してください。
初めのうちは、呼吸と体の動きが合わなくて苦しいかもしれません。そのためにも、稽古の初めに行う呼吸法(片手取り呼吸法等)と終わりに行う座技両取り呼吸法(終末の呼吸法)を丹念に稽古することが大切です。

また、天秤投げは肘の逆関節を利用した必殺技です。

不注意により怪我をしたりさせたりすることのないよう、天秤投げを呼吸投げのひとつと位置づけ、相手の直線的な動きを転身という円転でかわして行うことをお勧めします。

今回は投げを中段で行いましたが、下段もあり、上段に入ると腰投げがしやすいです。

 




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